2025年2月21日、Melodic Metal Festival 2025にいってきました。新宿HOLIDAYでの開催初日です。
目当てはMajusticeのユーリ・サンソン(元Hibria)とNoturnallのチアゴ・ビアンキ(元Shaman)。この二人を両方聞けるなんて、と思って、自分の体力顧みず、1年半ぶりのスタンディングライブへ。
新宿HOLIDAYは初めて。小さいハコのせいかあまり細かい情報が出回っていなくて、よくわからないまま出たとこ勝負。コインロッカーは少ないという情報があったので、いつもの厚底靴ややめにしてトレッキングシューズで行ってみることにしました。今回の場合、「近くで見たい」というわけではなく、「歌声が聞きたい」だったもんで。
開場20分前くらいに現地についたら、わらわら集っているそれっぽい人たちが。ただ、整理番号順に並んでいる雰囲気ではなかったです。よくわからないけど自分もわらわらの一端に加わってみました。
入口近くにコインロッカーがありました。まだ余裕で空いてます。どうしよう。わらわらしている人たちは上着や荷物をどうするのでしょう? 上着と荷物をもったまま観るのも嫌だなと思い、開場15分くらい前にコインロッカーへ収納。ちょっと寒いけど、風がないからしのげる感じ。
そろそろ開場時間? という頃にスタッフから声がかかり、ぞろぞろ人が中に入っていきました。スタッフがなんと言ったか聞き取れなかったけど、とりあえずついていきました。ライブ会場は地下2階、階段で列になってしばらく待ちます。番号順がどうなっているのかわからないけど、なんとなく近い番号の人達のそばにいるみたいだったのでそのまま。
開場時間になって1番から呼ばれて順々に入っていきます。ああ、大丈夫だ、順番通りに進みました。
チケットもぎりの横に冷蔵庫があって、ドリンクは勝手に選んで持っていけとなっていました。いつものようにペットボトルの水を、600円の「水」。
フロア後方に物販コーナーがありました。Tシャツとか気になるけど、それより場所取り。端っこだとスピーカー直撃になるし、どうしよう。いつもは押されると怖いので真ん中を避けるのですが、思い切って真ん中にしてみました。3列目くらい。最前列は大きな男性が占めてますが、ぎゅうぎゅうに並んでいるわけではないので、間から見えそう。
同じように身長でハンディがある女性がまわりに集まって、なんとなく女子溜まり。
そのうち、まわりで談笑がはじまりました。友達同士というわけではなく、同好の士同士みたいな感じでなんか仲良くなってるぞ。
ちょっと聞き耳たてているとHibria時代のユーリくんのファンが多いみたいでした。会場のBGMでAngraがかかると盛り上がっていたりしました。
そう、会場の後方にコインロッカーとトイレがあったようです。最前列の人は足元に荷物を置いてました。
開演時間ちょっとだけ過ぎた頃に、ステージにかかっていた黒いカーテンが開いて、ステージ上に日本人と思われる若者が3人出てきました。…これってMajusticeなのだろうか、別の前座なのだろうか…。
さらに黒メガネのベテランっぽいギタリストがでてきました。
曲が始まって…、ごめんなさい、Majasticeでした。ユーリくんも出てきました。
最初にでてきた3人のうちのギタリストがJien高橋でした、すみません、顔知らなかった。Majusticeの仕掛け人なのに。
ユーリくん、アルバム通り、ハイトーン炸裂です。
アルバム"Ancestoral Recall"は、他にもボーカリストが二人くらいいるはずなのですが、来日したのは彼だけ。ひとりで全部歌います。
あのヘドバンしながらマイクの位置がずれないっていう技、すごいな。
右腕上腕には入れ墨で「ヒブリア」のカタカナと、Hibria時代のアルバム・タイトルが並び、前腕にはHibriaのマークと、漢字で「音楽家族仲間」と描いてありました、かなり端正な教科書書体で…。その日本語、どうした…。
ユーリくん、10年ぶりに日本に来られてうれしい、とか、白髪が増えた、頭頂が薄くなったとか言ってましたが、メタラーにありがちな中年太りしておらず精悍なままなのが素晴らしい。
額に筋たてて絶唱するので、血管切らずに今後とも歌い続けてくださいませ…。
Hibriaの曲も2つやったのですが、なんか、こちらは高音のところを下のフレーズで歌ってました。あらどうして? "Ancestral Recall"のほうはハイトーンも歌えているのに…。
ギタリストはふたりとも超絶速弾きです。
全体的に、なんというか、アルバムよりライブのほうがいいです。お互いにリスペクトしているっていうのが端々に感じられるのもいいです。アルバム聞いた当初は80年代の残照みたいな感じで、リズムが単調でちょっとつまんないかもと思っていたのですが、ライブではそんなこと全然なかったです。生き物ですね。
結局、アルバム全曲+3曲で1時間20分くらいのステージでした。お疲れ様〜、楽しかったのでライブやったらまたいくかも。
あとで調べたのですが、このバンドのもう一人の立役者ヴィタリ・クープリ氏は去年亡くなっていたのした、あら。ライブの中で、「大事な人がいる」とかなんかそんな感じの話(英語)をしていたのはそういうわけだったのか…。
で、ライブ中もフロアはゆるゆるでした。全く押されません。間を詰めてくる人もいません。オトナだ…。
視界も厚底靴無しでも問題ありませんでした。よかったー。
後半、Notunall,開始が21時過ぎていたので、これは最後までいられないなと…。新宿のライブで終電逃した前科があるので、22時にはここを出ると決めて臨みました。
チアゴさん、サングラスとその髪型はマトスさんの写しみたいだからやめたほうがよいかと…。
Noturnallは、YouTubeで何曲か聞いて、ピンとこなかったのでCD買ってなかったのです。ライブで聞いて気に入ったら買おうかなと。
…だめでした。やはり好みが合わないようで。Shamanでのチアゴさんの歌唱は好きだったのに、曲が好みじゃないと活きないというか、ピンポイントなわたくしの趣味からはずれてしまうようで…。
だがしかし、ゲストの韓国人ボーカリスト(名前を拾えなかった)と歌った”紅”(X Japan)はすごくかっこよかったし、”Carry On"(Angra)も素晴らしかったです。楽曲さえ合えば…。
ギターはガブリエルさん、若いにいちゃんで初ステージだとか言ってました。この人も超絶速弾き。
ドラムのエンリケさんは、2曲目ですでに上半身裸になってました。
ベースのサウロさんは6弦ベースで、ドワーフ風味でした。
他に、ペドロさんという若いボーカリストを連れてきて1曲歌わせたり、ギターのゲストの日本人(名前を拾えなかった,Yo Onityan?)が出てきたり、なんか賑やかでした。
チアゴさんは、2023年のEdo Falaschiソロ来日公演のときにゲストで来ていて、それが縁で今回の公演になったとかで、チャンスの縁を次の人につなぎたいとか言ってました。
…あ、エドゥくんの公演にきていたのかぁ、あれ、スルーしちゃったんですよね…。
あと、チアゴさん、なんか病気してたらしく、会場にいる妻(濃い美人でした)になんちゃらとか言ってました。
…知らなかった、あとで調べたらリンパ腫だったらしいですが、ここまで立ち直るってすごいですね。
で、時間切れでまだライブ進行中の22時にそっと会場を抜け出して帰途につきました。
新宿はなぁ、こんな時間でも人がたくさんいて駅までが難儀な上、山手線もうち方面の電車も混んでて、辛いなぁ。
ところで、このMelodic Metal Festivalって「2025年復活」と書いてあるけど、知らないぞって思ったら…。
2003年にSkylarkが来た、あれね。2013年にvol.2があって、At Vanceが来日してたらしいですね。もう当時のボーカルはハートマンさんじゃなかったみたいだけど。
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