AvantasiaのThe Metal Opera Comes To Town日本公演にいってきた。(2010年12月8日 at 品川Steller Ball)
ツアーといっても1ヶ月限定、欧州では瑞西・独逸・瑞典のみ、アジアは前回同様日本のみ、あとは中南米で墨西哥・伯剌西爾・亜爾然丁。
よくぞ日本に来てくれました!サメットさんのMCによると、日本では新譜の"The Wicked Symphony"はあまり売れてないっぽい(^^; > 欧州では凄く売れたからね…
それでも数少ない日程を割いてくれたとはありがたや。
2008年のツアーでは、Avantasiaとしての公演はこれきり、という話だったのだが、なんかいろいろ盛り上がって2回目をやることになったようだ。
しかも、伝説の人マイケル・キスクがステージに立つ!
…といっても、ねこまたぎ自身はキスクさんにもカイさんにも思い入れはないので、それより、前回来れなかったボブおじさんが気になるぅ。
来日メンバーは
Main Vocal:
Tobias Sammet (Edguy), Jorn Lande (Masterplan), Bob Catley (Magnum), Michael Kiske (ex-Helloween), Kai Hansen (Gamma Ray)
Main Vocal& Chorus:
Amanda Somerville, Oliver Hartmann (ex-At Vance)
Guitar: Sascha Paeth, Oliver Hartmann, Kai Hansen
Bass: Robert Hunecke
Keyboard: Michael “Miro” Rodenberg
Drums: Felix Bohnke (Edguy)
勢い込んで興行元の先行はすぐに振り込んだのだが、来た整理番号は400番台。萎えるぅぅ。
幸い、いつもお世話になっているNさんがこれより若い番号だったので、そこに潜り込み3列目確保。竹馬(+18cm上げ底)効果でよく見える~。
前回はサシャ・ピート側で顔で弾くギターを堪能したわけだが、今回はハートマンさん側。
間近でヨルンさんの眉間の皺を鑑賞。ああ、話が順不同だ。
ええと、開演直前、右手のステージ脇に丸い壁掛け時計が設置された。
え? 時間を気にしながらやるライブ? 時間制限あり? っていったい何時までやるのか!? (サメットさんの談話によると予定2時間のセットリストだったはずだが)
準備スタッフがやたら多い。ほとんど一人でこなす・場合によっては本人がやってしまう芬蘭さんとは大違いだ。
ほぼ時間通りに開始!さすがジャーマン!
相変わらず普段着な楽器隊。
スカーフ巻き巻きのオサレなサメットさん。
アマンダさんは毎回違うお衣装か? Vlogでは見たことないスタイルだった。
しかし、長髪のサシャ・ピートとスキンヘッドのハートマンさんはともかく、どこからどうみても普通のおじさんのロバート氏はなんとかならんものか(^^; せめてもう少しろっくんろーらー仕様に…
なんて気にしているのも最初だけ。
キターっ! ヨルンさんの小芝居ポーズ!迫力もサメットさんとの掛け合いもばっちりだ。
前回より息があっている気がする。
ヨルンさんも何気にオサレだ。シンプルだけどちょっと捻った服を着ている。あのズボン、欲しいな、どこで売ってるのかな…。
3曲立て続けに歌ってヨルンさん一時退場、次はボブおじさんだ。
バラード・タイムなわけだが、
ちょ、ボブおじさん、お茶目です。もっと渋い人かと思っていたのだが、ノリノリで根アカな感じ。熱唱するうちに顔が真っ赤になってくる。
声もよく通り素晴らしい。
ほんと、あったかいわー、この人。
…マモーに似ていると思ったのは内緒だ。そんな邪悪さは微塵もない。
え? 初来日なの!? >このあとの出番の時にそう言っていたような気が…
ボブおじさん、最初は1曲で退場。
次はみんなの期待が集まるキスクさんだ。曲の2番から登場だ。会場大喜び。
うわ、思っていたよりでかい人だ! < 何を想像してたんですか
ねこまたぎの位置だとキスクさんの声がいまいち聞き取りにくかった。喉が不調っていってたけど、そのせいか? PAのせいか?
サメットさんは気を使っていたのか、ハモるときにすんごくマイクを離していたぞ。
キスクさん、長らくメタルのステージに立っていなかったブランクのせいか、フロントマンにしては動きがもっさりしている。
もっとも周りが「これでもか」なヨルンさんとか、還暦過ぎてノリノリのボブおじちゃんとか、煽り上手のサメットさんとか、縦横無尽のカイさんだから、そう感じちゃうのかもしれない。
…なんとなく、蠍団Wacken2006のDVDのマイケル・シェンカーを思い出したり…。
さて、中盤でカイさん登場。
Metal Opera本編ではカイさんはドワーフ役だったのだが、今回は山高帽をかぶってアリス・クーパーやジョン・オリヴァが歌ってたToy Master役だ。
…え、なんか目張りしてますか?
動きがなんか妙。あれを世間は可愛いというのか?
思ったより老けて見えたので、あとで年齢チェックしたら、ええと、やっぱり年より老けて見えますが…。Toy Master役だから? > 似合ってたけど
終盤では赤いギターで登場。
弾きまくって、キスクさんと肩組んだりして会場を大いに喜ばせていた。
最後の最後、アンコールの時に、ハートマンさんがFuture Worldのイントロをちょびっと弾きかけて会場がうぉーーーーーーーとなった時に、「これはAvantasiaのショウだから」ともっていくあたり、
カイさん、壊れキャラとみせかけてオトナだった!すげーよ、尊敬したよ!
今回、いつも以上に盛り上げ役に徹していたサメットさん、開始直後はMCにいつものキレがなくて、歌は全力投球なものの疲れているのかなと思ったが、後半になるにつれて目がキラキラしてきた。
なんか凄くキレイな眼をしてるんですけど、この人。錚々たる先輩たちはこの瞳にやられてしまうのかなぁ、とか思ったり。
フェリックスさん、アンコールの時に「必勝」の鉢巻をして登場。だがしかし、上下さかさま(^^;
でもちゃんと意味わかってた。
サメットさんの「カミカゼ」という言葉に「Victory」って答えてたもん。
…渡した人、教えてやれよ、上下…。
金髪をばさばさやるダイナマイトなアマンダさん、一人でも豪華だった。
そしてやっぱり、Farewellでは小柄なサメットさんが食われそうだった(^^;
Avantasiaのライブの凄いところは、あれだけのシンフォニックな曲なのに録音音声はイントロぐらいしか使わないところ。
シンセサイザーとパソコンのコントロールはステージ上でミロさんがやっている。時々サンプリング音声を挟んでいるのかもしれないが、曲の途中では「明らかに弾いてない音」とか出てこない。
コーラスも録音は使わず、アマンダさんとハートマンさんを中心に、ミロさんとロバートさんも加わって生演奏、というか生歌唱。
だから、なお一層ライブ感が堪らないのかもね。
そんなこんなで2時間半に及ぶ熱いステージだった。
ありがとう、熱い時間をありがとー!
帰りの電車で夕飯を食べてなかったことに気づいたが、お腹空いてなかったよ。
立ちっぱなし、腕上げっぱなし、歌いっぱなしだったのに、消耗したというよりなにかを吸収したみたいだ。
一夜明けてまだエネルギー充填状態だ。
…反動が3日後くらいにきたら怖いけど。
Avantasiaは明日墨西哥公演なので、日本はお買い物もする時間もなく旅立ったことだろう。
12月半ばまで全力投球がむばってください。
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